【京成杯】横山典弘「愛ある切り返し」にインタビュアーもタジタジ…父の威厳見せる快勝も、話題をさらったのはレース中に起こったまさかの珍事?
14日、中山競馬場で行われた京成杯(G3)は、横山典弘騎手が騎乗したダノンデサイル(牡3、栗東・安田翔伍厩舎)が優勝。5番人気の伏兵だったものの、最後の直線を力強く抜け出し、追いすがるアーバンシックの追撃を退けた。昨年の同レースを制したソールオリエンスは、その後に皐月賞(G1)も圧勝。2年連続で京成杯優勝馬の連勝となるかにも注目だ。
エピファネイア産駒のダノンデサイルだが、奇しくも同日の京都メインの日経新春杯(G2)も同産駒のブローザホーンが勝利。産駒の“早熟説”が取りざたされることもある父にとっても嬉しい孝行息子2頭の活躍だった。
そして親子といえばダノンデサイルに騎乗した横山典騎手も、2着に敗れたアーバンシックに騎乗していた横山武史騎手の父でもある。乗る馬さえいればまだまだやれる父の威厳を息子に見せつけた格好である。
父の威厳見せつけた横山典弘騎手も手応えあり?
また、横山典騎手も京成杯の勝利には手応えを感じていたようで、寡黙な騎手にしてはレース後の勝利騎手インタビューでファンサービスを惜しまなかった。
「道中はいつも通り、馬のリズムを大事にして乗りました」「不利のないようにいいところでスパートして馬のリズムで伸びていけたのでよかった」「まだまだこれからです。頑張ってもらいたいです」
会心のレースをそう振り返りながら、「オーナーサイドが、僕と安田翔伍調教師に自由にやらせてもらえるので、馬はそれに応えてのびのびと良くなっています」と、関係者への感謝の気持ちも忘れなかった横山典騎手だが、やり取りの中でインタビュアーが恐縮するシーンもあった。
「ジョッキーからご覧になって、どこが一番よくなっているポイントでしょうか?」と質問された際、「いや、こうやって一生懸命走ってくれるとこじゃないですか」「それにね、簡単には走りませんから。言うこと聞いてくれませんから馬は」と答えたあたりは、“馬と会話が出来る騎手”らしい切り返しだったかもしれない。
レース中にはまさかの珍事も発生
その一方で、今年の京成杯はちょっとした「珍事」でもファンの注目が集まった。
見事な走りを披露したダノンデサイルだが、実は道中でボロ(馬の糞)を出しながら走っていたのだ。レース映像でも前を走るダノンデサイルの“脱糞”に後続馬が怯んだように見えるシーンも映っていた。
これには元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のSNSにて「道中にボロしながら走っとるし、最後の反応からもギアを残しながらの勝利」と評し、まだ余裕があったと高評価。賞金の加算にも成功したダノンデサイル陣営としても、クラシックに楽しみが持てる内容だったといえる。
ネットの掲示板やSNSでは「リアルみどりのマキバオー」「うんこたれ蔵や」なんて声も見られたダノンデサイルだが、もしかしたらとんでもない大物なのかもしれない?