キタサンブラック弟、ダイワスカーレット最後の産駒、オークス馬初仔…「遅れてきた」良血馬たちが冬の京都に大集結!超異例「伝説の“3歳”新馬戦」が実現?

撮影:Ruriko.I

 今週末のJRAは引き続き、東京・京都・小倉の3場開催。日曜日には、東京で東京新聞杯(G3)、京都では3歳限定戦のきさらぎ賞(G3)が行われる。

 特にきさらぎ賞は12頭立てながら、ビザンチンドリームやファーヴェント、ジャスティンアースなど春のクラシックを見据えた素質馬も出馬表に名を連ねており、目が離せない一戦となりそうだ。

 そんなきさらぎ賞の当日の京都5Rに組まれているのが、芝1600mが舞台の3歳新馬戦だ。JRAのレーシングカレンダーを確認すると、今年の3歳新馬戦が行われるのはフェブラリーS(G1)当日の今月18日まで。ただし、来週と再来週の新馬戦は全てダートが舞台となっており、今週日曜日のレースが芝で行われる最後の新馬戦ということになる。

 3日現在、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズを見ると、上位人気に推されそうなのは、川田将雅騎手が騎乗するワールズエンドとM.デムーロ騎手のメイショウミリオレの2頭か。前者は、母が2016年のマーメイドS(G3)を制したリラヴァティ、後者は叔母に昨年の阪神牝馬S(G2)を勝ったサウンドビバーチェがいて、ともに良血馬と呼べるだろう。

超異例「伝説の“3歳”新馬戦」が実現?

 しかし、血統的にこの2頭以上に注目を集めそうな馬も多数そろっている。ファンの間では「伝説の新馬戦になるのでは」という声も聞こえてくるほどだ。

 そんな注目の一戦に出走予定の他のメンバーを見てみると、確かに良血馬ぞろい。最大の話題を集めているのがキタサンブラックの半弟シュガークンだろう。本馬の父は、兄キタサンブラックと同世代の二冠馬ドゥラメンテで、鞍上は兄の主戦だった武豊騎手が務める。追い切りでも好時計を連発しており、初戦から勝ち負けの可能性は高そうだ。

 名牝ダイワスカーレットの最後の産駒となるグランスカーレットも注目の1頭。上の10頭は全て牝馬だったが、本馬は最初で最後の牡馬に生まれた。短期免許で来日中のA.ルメートル騎手の手綱さばきには要注目だ。

 これ以外には、17年のオークス馬ソウルスターリングの初仔となるスターリングアップ、重賞を3勝したバウンスシャッセの仔リルト、祖母が06年桜花賞馬キストゥヘヴンのアイビーブリッツ、ストレイトガールの半弟アスクストライク、さらにサウンドビバーチェの半弟サウンドイヴォークに、重賞を3勝したシャケトラの半弟ビダーヤなどなど……。これだけの良血馬がそろうのは極めて珍しいといえる。

 伝説の新馬戦といえば、シャフリヤールやアンライバルドなどが勝った菊花賞デーに行われる芝1800mの一戦が有名で、近年は6月の東京開催に有力馬がそろうことも目立っていた。しかし、現3歳世代にとって残りわずかとなった今週日曜日の京都に遅れてきた良血馬たちが大集結。さすがに春のクラシックに出走するのは厳しいかもしれないが、この中から秋の大舞台に進む馬が複数出てきても不思議ではないだろう。

 果たして冬の京都で異例ともいえる「伝説の“3歳”新馬戦」が爆誕するのか。レースだけでなく、各馬のその後もしっかりと追跡したいところだ。

GJ 編集部

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