【フェブラリーS】ドゥラメンテ産駒のダート替わりに期待大!? 二刀流G1制覇に挑むシャンパンカラー、その先には海外挑戦も視野?
18日に行われるフェブラリーS(G1)。ダート有力馬のサウジ遠征が相次ぐ中、芝の重賞ウイナーが複数頭出走を予定。既にダート適性の高さを見せているドゥラエレーデや、母父に二刀流馬クロフネを持つガイアフォースは人気を集めそうだ。
そんな中で芝のG1馬ながら人気の盲点になりそうなのがシャンパンカラー(牡4歳、美浦・田中剛厩舎)だ。15日現在、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズでは二桁人気に留まっており、当日も人気薄が予想される。
前々走のNHKマイルC(G1)では雨の中で力強い伸びを見せ勝利。田中剛師も「湿った馬場でも勝っているし、ダートはいいと思う」と、パワーの要るダート馬場での善戦を予感させるコメントをしている。
フェブラリーSと同じ東京コース・1600mの距離という意味では、芝ではあるものの4戦3勝と好相性のシャンパンカラー。人気薄の理由は前走の安田記念(G1)で14着と大敗したことか。
しかしその安田記念は出走18頭全てが重賞馬(うちG1馬10頭)とハイレベルだった。3歳春にしてソングラインなど強豪古馬に挑戦したことは、経験の面ではむしろプラスと捉えることもできそうだ。
昨年の三冠牝馬リバティアイランドなど芝馬の活躍が目立つ本馬の父ドゥラメンテの産駒だが、実はダートの成績も悪くない。東京ダート1600mという条件で見てみると勝率12.6%。これはダートリーディング上位のドレフォンやヘニーヒューズを上回る数字だ。
ドゥラエレーデを筆頭に、ドゥラメンテ産駒のダート替わりは好調だ。アイコンテーラーはダート転向後に着実にステップアップし、JBCレディスクラシック(G1)を制覇。岩田望来騎手の初G1勝利の相棒となったヴァレーデラルナも、キャリア初戦は芝だった。
また、シャンパンカラーの鞍上を務める内田博幸騎手もフェブラリーSの共同会見で「(ダート挑戦の話を聞いた時)驚きはなかった。芝馬でも兄弟がダートを走っていることもあるし決めつけは良くない」と前向きな様子。
同馬はドバイのゴドルフィンマイル(G2)にも登録しており、同騎手は「ドバイにつながる走りができれば」とその先の海外挑戦を見据えた発言もしている。フェブラリーSでダート適性を見せることができれば、陣営の選択肢としてはより濃厚になるだろう。今回のレースを皮切りに成長することができれば、さらなる海外のビッグレースも射程圏内に入るかもしれない。
フェブラリーSを勝利した二刀流馬はアグネスデジタル、アドマイヤドン、モズアスコットだが、これらの馬は全て芝マイルG1を制していることもシャンパンカラーにとっては大きなアドバンテージだろう。更なるステップアップを目指すためにも、まずは初ダートでの好走を期待したい。