【弥生賞】「ウマ娘」で話題のオーナーが国内外で存在感!海外重賞制覇にオルフェーヴル、ジェンティルドンナの実装…川田将雅とシンエンペラーにも注目

 新進気鋭のオーナーが国内外で存在感を発揮した。

 24日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジダービー(G3)は、日本馬のフォーエバーヤング(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝した。

 本馬はこれでデビューから無敗の4連勝。海外でも圧倒的な強さを見せた素質馬に、陣営からはケンタッキーダービー(米G1)に行きたいという声も出た。ちなみにサウジダービーの1着賞金は約1億3500万円。賞金的にはフェブラリーS(G1)の1億2000万円を上回る。

 JBC2歳優駿(G3)で2着に下したサンライズジパングが、芝のホープフルS(G1)で3着に食い込んだように、ハイレベルのメンバー相手に連勝した実力は本物だ。父のリアルスティールは芝で活躍した馬だが、産駒からダートの超大物が登場したのは少々意外かもしれない。

 管理する矢作調教師は「もっと楽に勝てると思っていた」と、自信を持って挑んだ一戦だったものの、直線半ばで先に抜け出したブックンダンノを外から追撃したフォーエバーヤングが一完歩ごとに差を詰め、ゴール前ギリギリで差し切る薄氷の勝利。完全に勝ちパターンに持ち込んだブックンダンノ陣営としては相手が悪かったというよりほかないが、敵ながら天晴といえる強さを証明した。

 手綱を任された坂井瑠星騎手も師匠の期待に応える好騎乗。ときには弟子に厳しい言葉を投げかけることもある矢作師だが、期待馬に乗せ続けているのは、両者の絆の強さを証明しているだろう。

「ウマ娘オーナー」が国内外で大活躍

 また、フォーエバーヤングを所有する藤田晋オーナーの快進撃も素晴らしい。2021年にJRAの馬主としてデビューしたが、4年目にして早くも海外重賞制覇。先週末はサウジダービーを制しただけでなく、日曜メインの中山記念(G2)でも10番人気のドーブネが2着に入り、3連単の払戻が約54万馬券となる波乱を演出した。

 そして、今週末の3月3日に行われる弥生賞ディープインパクト記念(G2)には、凱旋門賞馬ソットサスの全弟シンエンペラーが出走を予定。こちらも矢作厩舎の管理するクラシック候補の1頭だ。

 2着に敗れた前走のホープフルSでは、外から伸びたレガレイラの末脚に屈したが、矢作師が「結果論として、先頭に立つのが早かった」と振り返ったように悔いを残す結果でもあった。

 今回は、前走で手綱を取ったB.ムルザバエフ騎手から川田将雅騎手に乗り替わっての参戦。将来的な海外遠征も視野に入る期待馬に名手を確保したあたりは、先を見据えた起用なのだろう。

 藤田オーナーといえば、『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の大ヒットでも知られる株式会社サイバーエージェント代表取締役社長としても有名。つい先日に、オルフェーヴルやジェンティルドンナ、ウインバリアシオンなど9名の新キャラ登場でも注目された。ドゥラメンテも実装され、サンデーレーシング系のウマ娘が続々と追加されており、ファンの間でも「ヤバすぎる」と大きな反響があった。

 公私にわたって話題に事欠かない藤田オーナー。今年も競馬ファンに多くの話題を提供してくれそうだ。

GJ 編集部

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