福永祐一VS川田将雅「場外バトル」にファン爆笑!鬼の目に涙と評された後輩が毒舌カウンター…「ユーモアたっぷり」の舌戦に注目集まる

川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 “仲の良過ぎる2人”のやりとりは、目にしたファンの爆笑を誘った。

 5日付で7人の調教師が引退するJRAだが、各調教師の管理馬の転厩先も発表。出会いと別れの季節といわれる春の新旧交代は風物詩のようなものだが、大きな注目を集めたのは、現役騎手時代にダービー3勝を含む、多くの栄誉を手にした福永祐一調教師のデビューである。

 理論派としてだけでなく営業上手の側面も持つ超大物新人の厩舎には、安田隆行厩舎からダノンスコーピオンやデュアリストらが転厩。昨年のセレクトセールで5億2000万円(税抜き)の超高額で落札されたコントレイルの初年度産駒も「開業祝い」として預託される見通しだ。

 福永調教師は自身のインスタグラムで1日に発売された著書「俯瞰する力 自分と向き合い進化し続けた27年間の記録」を告知。本書は「騎手を目指すきっかけや、27年間の騎手生活の中で自分がどの様に感じ、行動してきたか」など、これまでの経験談を綴った内容ということで、競馬ファンにとって非常に興味深い一冊となるのではないか。

福永祐一調教師と川田将雅騎手の“親密すぎる関係”

 また、福永調教師といえば川田将雅騎手と非常に親密な関係にあることでも知られる人物。インスタグラムに投稿した写真でも、自書のすぐ隣に川田騎手の著書もうっすらと映っている。偶然かもしれないが、おそらく可愛がっている後輩を意識してのことかもしれない。

 ただ、これだけで終わらなかったところが、“仲のよすぎる2人”らしいところ。福永調教師の告知に呼応するかのように、川田騎手も自身のインスタグラムで「先に出版させていただいている僕に憧れて、祐一さんが本を出しました」と投稿した。

 さらに「でもくれないから、本屋さんで買いました」と続けただけでなく、その後も「もらえなかったこと」に対してチクリ……。これを目にした福永調教師も「え?一冊しか買ってないの?俺と出会ってなかったら生きていなかったとか言ってたのに?え………一冊…………」と応戦。最後は川田騎手による「ええ、全力の1冊です」という返信で締めくくられていた。

「こういう冗談を言い合えることでも2人の仲のよさが伝わりますね。レースでは鬼の形相でストイックな騎乗を見せる川田騎手が福永騎手の引退式で涙を見せた姿に対し、一部のファンから『鬼の目にも涙』という声も出ていたくらいです。それだけ川田騎手にとって福永騎手は尊敬する先輩でもあり、かけがえのない存在だったのでしょう。

これには武豊騎手も『川田は話し相手がいなくなるんちゃう?』と茶化したように、川田騎手のイメージをいい意味で裏切るシーンでした。これからは調教師と騎手としてお互いに切磋琢磨する関係へと変わります。次の目標は川田将雅×福永祐一厩舎のコンビでG1を勝つことですかね」(競馬誌ライター)

 こうした2人のユーモアたっぷりの“場外バトル”は、ネットの掲示板やSNSでも競馬ファンから大きな注目を集めた。尊敬する先輩に毒舌交じりのカウンターを決めた川田騎手の返信も、お互いに気を許せる関係だからこそだろう。

 競馬界を代表する両者の初コンビはいつ実現するだろうか。偉大な大先輩である武豊騎手とのコンビも含めて、楽しみが増えた今年の春となった。

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