C.ルメール「G1完全制覇」リーチの武豊に接近も!? 「素晴らしい弾けっぷり」「G1でもやれる」横山武史も大絶賛の超強力パートナーと高松宮記念へ
2日のオーシャンS(G3)を快勝したトウシンマカオ(牡5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)がC.ルメール騎手との新コンビで24日の高松宮記念(G1)に向かうことが分かった。
前走はもともと菅原明良騎手が騎乗する予定だったが、急性虫垂炎のため急遽、横山武史騎手に乗り替わり。本番ではどちらのジョッキーが跨るのか注目も集まったが、白羽の矢が立ったのは目下全国リーディングジョッキーであるルメール騎手だった。
同馬にはこれまで一度も騎乗した経験がないだけに、意外な人選だったかもしれない。ただトウシンマカオを管理する高柳瑞厩舎の代表馬スターズオンアースの主戦を務めていることを考えると、あながちありえない選択肢でもなかったか。
なおトウシンマカオについては横山武騎手がオーシャンSのレース後、「素晴らしい弾けっぷりでした。能力はG1でもやれると思います」と勝ちっぷりを絶賛し、「次はさらに良くなるのではないでしょうか」と本番へ向けた上積みにも太鼓判を押していた。
テン乗りにはなるものの最強ともいえるパートナーを獲得したのだから、高松宮記念では最有力馬の1頭となるに違いない。
C.ルメール「G1完全制覇」リーチの武豊に接近も!?
そんなトウシンマカオに騎乗することになったルメール騎手は、ここまでJRAに24あるG1レースのうち高松宮記念、大阪杯(G1)、朝日杯フューチュリティS(G1)を除くレースをすでに制している。
仮に今回トウシンマカオと高松宮記念を勝つとG1完全制覇まで残りあと2つとなり、ホープフルS(G1)でリーチをかけている武豊騎手に急接近することとなる。
ルメール騎手が高松宮記念と大阪杯を残しているのは、毎年のように参戦しているドバイワールドカップデーと開催時期が重なるからだろう。実際に高松宮記念には過去、2016年と19年の2回しか騎乗した経験がない。
ただ今年はドバイが高松宮記念の翌週に開催されるため騎乗可能となった。そのぶん時期が重なることとなる大阪杯の制覇は来年以降に持ち越しとなりそうなわけだが、それでも場合によってはレジェンドよりも早期のコンプリートも見えてくるかもしれない。
「JRA・G1完全制覇は武豊騎手も『全部そろえたいという気持ちはある』と話すなど、間違いなく意識している記録。2021年にリーチをかけてからやや足踏みしていますが、今年の高松宮記念の結果次第では先を越されまいかと焦りも生じてくるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
まだ手にしたことのG1タイトルだけに、トウシンマカオの手綱を取るルメール騎手にとっても気合の入る一戦になるだろう。順調にレース当日を迎えてくれることを期待したい。