1番人気完敗の武豊「やりたい競馬はできた」、2番人気川田将雅も“流し”運転気味…!? 10番人気快勝で23万馬券の大荒れを生んだジョッキー心理
春の訪れと共に、いよいよ賑わいの増してきた競馬界。
本番を見据えた前哨戦が行われ、毎週のようにスターホースが始動しているが、そんな状況でもイマイチ全容が見えてこないのが、今年の「牡馬クラシック戦線」ではないだろうか。
すでに皐月賞(G1)への直行が発表されている昨年のホープフルS(G1)の覇者である牝馬レガレイラを中心に展開されている今年の牡馬クラシック戦線。だが、それに対抗しうる明確な2番手、3番手が見えていない状況だ。
本来であれば、筆頭候補に挙がるはずの朝日杯フューチュリティS(G1)の覇者ジャンタルマンタルだが、2月の共同通信杯(G3)でまさかの敗戦。2着だったとはいえ、ジャスティンミラノに1馬身半差の完敗は本番に大きな課題を残したといえるだろう。
また、例年であれば翌年のクラシックに直結するはずの東京スポーツ杯2歳S(G2)組も、勝ったシュトラウスが次走の朝日杯FSで10着に大敗するなど、全体のレベルに疑問符を付けざるを得ない。そればかりか、年明けからクラシックに向けた重賞でも上位人気馬が悉く敗れ、勢力図さえ定まっていない状況だ。
そして、そんな「混沌」とした状況は今週17日(日)に開催されるスプリングS(G2)にも大いに影響を与えている。
1994年のナリタブライアンを筆頭に、2002年のタニノギムレット、翌年のネオユニヴァース、以降もメイショウサムソンやオルフェーヴル、最近ではキタサンブラックなど、後に3歳牡馬をリードしていく大物が勝ち馬に名を連ねるスプリングS。
しかし、近年はそういった威厳をすっかり失っており、近年の勝ち馬でクラシックを制したのは、先述したキタサンブラックのみ。ここ10年、1番人気がわずか1勝に終わっている状況からも、今年のスプリングSが一筋縄で収まるとはとても思えない。
その一方で、競馬はギャンブル。近年「一筋縄ではいかない」スプリングSだが、ここ5年の三連単がすべて万馬券になっている通り、的中することさえできれば一攫千金も夢ではないということになる。
特に「今年はチャンスが大きい」と話すのは『ワールド(WORLD競馬WEB)』だ。
そのグローバルな名が示す通り、様々なジャンルから競馬のプロが集まった『ワールド』。競馬界最高レベルの情報収集力と分析力を武器に、これまでも数々のレースで大万馬券の的中を成し遂げてきたが、そんなプロ集団が今年のスプリングSにおいて「例年以上の自信を持っている」という。早速、関係者とコンタクトを取ってみた。
「ホープフルSの勝ち馬という大本命がいるものの、その他は誰が勝ってもおかしくない大混戦といった今年の3歳牡馬クラシック戦線ですが、実は2019年の状況に似ていなくもないんですよね。
あの年もホープフルSを勝ったサートゥルナーリアという本命がいたものの、前年の東京スポーツ杯2歳S組が勝ち馬のニシノデイジーを筆頭に不甲斐なく、朝日杯FS勝ち馬のアドマイヤマーズも共同通信杯で敗れるなど、今年の牡馬クラシック戦線とよく似ています」(ワールド関係者)
ちなみに関係者が「似ている」と話す2019年の牡馬クラシックは、皐月賞こそサートゥルナーリアが貫録を見せたが、単勝1.6倍に推された日本ダービー(G1)でまさかの4着。勝ったのは当時、ほぼ無名だった12番人気のロジャーバローズで、大本命馬が馬券圏外に消えたこともあり、馬連でも万馬券、三連単は約20万馬券と日本ダービー史に残る大波乱となった。(ちなみにそのレースでワールドはロジャーバローズの買える話もシッカリ掴んでダブル万馬券を的中させている)
また、今週末に行われるスプリングSでも、2019年は10番人気のエメラルファイトが勝利する大波乱。23万馬券となった三連単は、まさにこの年の牡馬クラシックを象徴するような結果だった。一体当時、何が起こっていたのだろうか。
「スプリングSのようなトライアルレースで波乱が起こるのは『出走各馬のモチベーション』に大きな差があるからです。
例えば、このレースで1番人気ながら2着に敗れたファンタジストですが、当時すでに重賞2勝馬。仮にこのスプリングSで結果が出なくとも、賞金的には後のレース選択に困る立場ではありません。それはプラス10kgという馬体重が物語っていました。
とはいえ、逆に1800mはファンタジストにとってキャリア最長距離。陣営にとっては、ここの結果次第で2000mの皐月賞へ向かうか、1600mのNHKマイルC(G1)へ向かうのかをジャッジしたかったはず。逆に言えば、その判定を行うためにも『ある程度能力を発揮できる状態までは仕上げてきた』ということです。
また、鞍上の武豊騎手からすれば、このスプリングSは今後を見据えて色々と試したいレース。実際に、これまでは番手からの抜け出しが勝ちパターンのファンタジストでしたが、スプリングSでは後方の10番手からの競馬。キャリア初の上がり3ハロン最速の末脚で、2着という結果でしたが、武豊騎手は『やりたい競馬はできた』と実りがあったことを強調しています」(同関係者)
競馬を予想する上で注意しなければならないのが、出走馬は「いつも100%の状態とは限らない」こと、そして「それぞれに思惑がある」ということだ。
ワールドの関係者には、1番人気のファンタジスト陣営の思惑を解説してもらったが、一方でこのレースを10番人気で勝ったエメラルファイトは「ここが勝負」という馬だったようだ。
「まず、前走でようやく500万下(1勝クラス)を勝ち上がったばかりのエメラルファイトがクラシックに出走するためには、このスプリングSで優先出走権(3着以内)を確保することが必須という状況でした。
その一方で、エメラルファイトは当時すでに5戦2勝とやや底が見えていた存在。札幌2歳S(G3)4着、アイビーS(当時OP)3着、そして朝日杯FSで6着など、世代でもまずまず高い能力は示していましたが『じゃあ、仮にクラシックに出られたとして、まとめて逆転できるのか?』と問われれば、極めて難しかったと言わざるを得ません。
無論、そんなことは陣営が何よりもわかっています。そうなってくるとエメラルファイトにとっては、ファンタジストら実績上位馬のように本番を見据えて余力を残すことに『どれだけの価値』があるのか。そういった背景と、実際のエメラルファイトの追い切り内容を見れば、このスプリングSに懸けていたものの大きさが伝わってきます」(同関係者)
本番を控えたトライアルレースにおいて『ワールドが表には出せないような部分まで各陣営の思惑を正確に把握できているのは、実際に「それ」を経験した人物がいるからに他ならない。
1997年春に皐月賞・日本ダービーの二冠を達成し、最優秀3歳牡馬に選出されたサニーブライアンだが、本馬はあえて弥生賞(G2)と若葉S(当時OP)という2つのトライアルレースを経て皐月賞に挑んだことでも有名だ。
弥生賞で3着と優先出走権を確保しながら、さらに若葉Sにも出走したサニーブライアン。ここで4着に敗れたこともあって、本番の皐月賞では11番人気とほぼノーマークだったが、大外枠から逃げ切った本馬は、その勢いで日本ダービーも制覇。主戦の大西直宏騎手は、まさに時の人となった。
ワールドには、そんな大西元JRA騎手が協力者として所属していることでも有名だ。サニーブライアンを始め、幾度となくクラシック戦線を戦い抜いた大西氏の着眼点はワールドが業界トップクラスの成績を維持するための大きな力になっているという。
「大西が期待されているところは、やはり彼にしかわからないジョッキー心理です。レースの作戦などはもちろんのこと、各ジョッキーがどういった面持ちでレースに挑んでいるかというのは、やはり騎手経験者でなければ『本当のところ』はなかなか見えません。
例えば、エメラルファイトが勝ったスプリングSですが、2番人気は後のダービー馬ロジャーバローズでした。後の出世を考えても当然マークすべき存在でしたが、当時の鞍上だった川田将雅騎手の『ジョッキー心理』を考察すれば、興味深い事実が浮上したのです」(同関係者)
ワールドの関係者が指摘したのは、このスプリングSが行われた前日の若葉S(L)の結果だった。
スプリングSと同じ皐月賞のトライアルレースの1つである若葉S。川田騎手が騎乗していたヴェロックスは最後の直線で力強く抜け出すと、後の菊花賞馬ワールドプレミアに3馬身差をつける圧勝劇を飾った。続く皐月賞でも単勝9.0倍の4番人気に支持された通り、一躍クラシックの有力候補に躍り出たというわけだ。
オーナーは自身に初のダービー制覇をもたらしたマカヒキの金子真人氏であり、管理する調教師は昵懇の間柄とされる中内田充正調教師だ。この時点で川田騎手の「今年の牡馬クラシックのパートナーは決まった」と言っても過言ではなかった。
ロジャーバローズと挑んだスプリングSは、まさに「決定的な快勝劇」の翌日だったというわけだ。
無論こういった各陣営の思惑は、我々のような一般の競馬ファンでも注意深く観察すれば、その輪郭くらいは掴めるかもしれない。しかし、そうやってただ想像するだけに留まらざるを得ない“外野”と、実際に内情を直接聞くことができるワールドでは、その精度に雲泥の差がつくことは火を見るよりも明らかだ。
ましてやワールドの大西氏は実体験を通じて、競馬の「裏」も「表」も見てきた人物。陣営の思惑が大きくレース結果に反映するトライアルレースなどは、まさに得意とするところだろう。
そんなワールドだが、今週はスプリングSの開催を受け【ダービージョッキー大西直宏の「今回こそ買うべき3頭」】を無料で公開するというから驚きだ。関係者に詳細を伺ったところ、エメラルファイトのような「買うべき盲点の穴馬を掴んでいます」と自信を見せていた。
いよいよ、クラシックの足音が大きくなってきた競馬界。5年連続万馬券決着を繰り返すスプリングSは、ダービージョッキーの予想に乗って一攫千金と行きたいところだ。
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※本稿はPR記事です。