永島まなみに続く「2年目女性騎手」が復活の狼煙! 復帰後初白星を含む3勝の固め打ちで「ブレイク」は時間の問題?
年明けから好調も無念の戦線離脱…
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。しっかり治して早期に復帰できるように頑張ります」
今年2月、関係者にそう再起を誓ったのは、小倉競馬場で調教中に落馬して右足甲を骨折し、週末の騎乗を見合わせた小林美駒騎手である。
同騎手はデビュー2年目の今年、2鞍目の騎乗となった1月6日の中山2Rで幸先よく初白星を挙げると、翌週にも14番人気の大穴キャニオニングで勝利を決めスタートダッシュに成功。ルーキーイヤーの昨年は10勝だったが、今年は2月上旬の時点で前年の半分となる5勝をマーク。一気にブレイクする予感さえあった。
しかし、先述の通り2月の末に右足を負傷。怪我の具合は幸いにも軽度だったが、無念の戦線離脱を余儀なくされることとなった。
「小倉では毎週のように騎乗馬が多く集まり、勝ち星も挙げるなどいい流れだっただけに、本人もさぞかし残念だったことでしょうね。
ただ『調教から乗ることができたので癖をつかみやすく、そこは競馬につながったと思います』(デイリースポーツより)と語るなど、途中離脱となったものの得るものが大きかったことは間違いありません」(競馬誌ライター)
1ヶ月間の休養を経て小林美騎手は先月30日から戦列に復帰。しかし、そこから2週間で白星を挙げることはおろか、連対することすら一度もできなかった。
これには理由があった。同騎手が復帰する際に師匠である鈴木伸尋調教師が「病み上がりなので、ちょっと頭数を減らしている」と、騎乗数をセーブする意向があったのだ。実際に復帰週は土日合わせても5鞍、その翌週も計7鞍だった。
だが、先週は福島で土日計13レースに騎乗と一気に乗り鞍が増加。すると土曜5Rのカリーシで復帰後初勝利をマーク。日曜にも2勝しており、ここにきて状態が上向きであることが察せられる。今週はさらなる活躍も期待できそうだ。
勝率では永島まなみ騎手を上回っている
「先週3勝の固め打ちで今年の勝ち星を8とした小林美騎手は、永島まなみ騎手の13勝に次いでJRA女性騎手の2位をキープ。
ただ怪我で休んでいたこともあり、騎乗数は永島騎手が220なのに対し、小林美騎手は半分以下の109。勝率では小林美騎手が永島騎手を上回っています」(同)
ちなみに先週3勝のうち1つは1番人気だったが、あとの2つは単勝二桁台の伏兵馬を持ってきている。小林美騎手は穴党ファンにとっても押さえておきたい騎手の1人だろう。
来週からは同騎手にとって地元となる新潟開催もスタートする。いつブレイクしてもおかしくない2年目女性騎手の手綱さばきに引き続き注目だ。