今年のNHKマイルCに「豪華メンバー」集結?エルコンドルパサー、キングカメハメハ級は不在も…例年以上にハイレベルの激戦か

ジャンタルマンタル

 先週末に皐月賞(G1)が終了したばかりだが、次に3歳世代限定のG1が行われるのは5月5日のNHKマイルC(G1)である。

 既に桜花賞(G1)で2着に敗れたアスコリピチェーノ陣営が、オークス(G1)には向かわず、マイル路線へのシフトチェンジを発表。同じく距離延長に不安のあるダイワメジャー産駒ボンドガールもNHKマイルCへと向かう見込みだ。

ジャンタルマンタルがNHKマイルCに参戦を表明

 そして大本命に支持されそうなのが、先日の皐月賞で3着に敗れたジャンタルマンタルだろう。

 デビューから3連勝で昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)を優勝したが、共同通信杯(G3)でジャスティンミラノに敗戦。皐月賞でも最後の直線を抜け出したまではよかったが、ゴール前で脚が鈍って再びジャスティンミラノの軍門に下った。世代トップクラスの実力馬ではあるが、芝2400mに延びる日本ダービー(G1)の舞台で巻き返すには不安が残る。

「着差はわずかでしたし、走ってみないと分からないところはありますが、ジャスティンミラノに連敗したことは、陣営の頭を悩ませているでしょう。皐月賞にしても川田将雅騎手の騎乗は、ほぼ完璧といっていい内容だったと思います。逆転を視野に入れるには少々厳しいかもしれません。

G1のタイトルを獲得するには、やはりマイルがベストの気がしますね。共同通信杯ですでに東京コースも経験している上に32秒6の上がりも使えました。切れる脚があるだけに瞬発力勝負も望むところですね」(競馬記者)

 そういった背景もあってか、陣営もNHKマイルCへの出走を決断。17日に社台サラブレッドクラブのホームページで正式に発表がされた。

 また、今年のNHKマイルCに出走を予定しているメンバーは、例年以上に豪華となりそうなのも魅力である。

アスコリピチェーノ 撮影:Ruriko.I

 先述した桜花賞2着馬アスコリピチェーノ、ニュージーランドT(G2)2着ボンドガールに続いて皐月賞3着ジャンタルマンタルが出走を表明、このほかにもNZT優勝のエコロブルームやアーリントンC(G3)を制したディスペランツァ、シンザン記念(G3)優勝のノーブルロジャー、ファルコンS(G3)優勝のダノンマッキンリーらも楽しみな馬だ。

 もし出走してくるようなら、まとめて負かしてもおかしくない大物のゴンバデカーブースもプリンシパルS(L)とNHKマイルCの両にらみでスタンバイ。かつて優勝したエルコンドルパサー、クロフネ、キングカメハメハらほどの超大物はいないとはいえ、層の厚さとしては近年稀に見る豪華メンバーが集まりそうである。

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