横山武史「乗り替わり」の無念を晴らす重賞勝利に会心ガッツポーズ! 初のメイン勝ちなど大暴れ「妹弟子」の活躍も刺激に?

横山武史騎手 撮影:Ruriko.I

横山武史騎手&アドマイヤベルが重賞初制覇!

 21日に行われたフローラS(G2)は、横山武史騎手が騎乗した2番人気アドマイヤベル(牝3歳、美浦・加藤征弘厩舎)が勝利。キャリア4戦目で初の重賞勝ちを収め、来月19日に開催されるオークス(G1)の優先出走権を獲得した。

 レースでは5番手付近の外目をスムーズに追走。手応え十分で最後の直線に入り、満を持して追い出されると残り100mあたりで先頭へ。最後は2着に1馬身差をつける完勝だった。

 これまで後方からのレースが多かったアドマイヤベルだが、横山武騎手は事前に管理する加藤征調教師と、ある程度のポジションを取って行こうと相談していたという。レース後には「その期待に馬がよく応えてくれました」と話しており、オークスに向けても「2400mに延びても問題なさそう」「これからが楽しみ」と期待を込めた。

 同騎手はもともと前走のフリージア賞(1勝クラス)でもコンビを組む予定だったが、落馬の影響で乗り替わりに。「アクシデントで乗れず、申し訳なかった」と話したが、思い描いた競馬でその無念を晴らしたからか、ゴール後には会心のガッツポーズも飛び出していた。

「妹弟子」が福島で大暴れ

 そんな重賞勝利を飾った横山武騎手だが、この日は“妹弟子”の活躍も刺激となっていたか。

 というのも、同じ鈴木伸尋厩舎に所属しているデビュー2年目の小林美駒騎手が、福島競馬場で1日3勝の固め打ちを決めていたのだ。

 小林美騎手は、横山武騎手とって初めてとなる妹弟子。横山武騎手はレース後に一緒にレース映像を見て、どこが良かった悪かったなどのアドバイスを送っており、またジョッキーとして必要な筋肉が身につくトレーニング方法なども伝授しているという。

 ちなみに『netkeiba.com』の動画『瑠星の流儀』の中で横山武騎手は「女性ですからあまり強く言い過ぎることはできない」「ただ言わないと本人のためにもならないし、他のジョッキーにも迷惑になる」など、異性となるだけに接し方についてはやや難しい部分もあると語っている。

 そんな後輩で身内の小林美騎手が、自厩舎のアシャカタカに騎乗して初のメインレース勝利を飾るなど福島で大暴れしていたのだから、兄弟子としても燃えずにはいられなかったはずだ。

「小林美騎手は6日から始まった春の福島開催で、トップの丹内祐次騎手と並ぶ6勝をマーク。2着の差で惜しくも2位となり、開催リーディングは逃しましたが、来週から始まる地元・新潟開催ではリーディングを獲りたいと意気込んでいましたね」(競馬誌ライター)

 また、フローラSを勝って今年の勝ち星を41とした横山武騎手も、現在のところ関東リーディングで戸崎圭太騎手に5勝差をつけられた2位である。

 昨年に続く関東首位への返り咲き&新潟リーディング奪取へ、今週も鈴木伸厩舎の兄妹弟子コンビに注目だ。

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