【日本ダービー】ジャスティンミラノ「7枠15番」は勝利のフラグ!? 優勝馬は馬連払戻が次走で「100分の1」…戸崎圭太の援護射撃となるか
いよいよ競馬の祭典、日本ダービー(G1)の枠順が確定した。無敗の二冠を狙う皐月賞馬ジャスティンミラノは7枠15番、2007年ウオッカ以来となる牝馬のダービー制覇のかかるレガレイラは1枠2番に決まった。
東京の芝がCコースに替わる今週末。グリーンベルトを通れる内枠が有利という声もあるが、ジャスティンミラノに関してはむしろ歓迎かもしれない。
内枠有利のダービーでも外枠は歓迎?
というのも、デビューから3連勝で皐月賞(G1)を制したジャスティンミラノは、これまですべて外から抜け出す競馬で勝利を続けていたからだ。能力拮抗のメンバー構成ならば、できるだけ道中のロスを軽減したいところだが、実力で一日の長がある本馬なら不利を受けるリスクの少なさを優先したいところである。
戸崎圭太騎手が1番人気ステレンボッシュと挑んだ先週のオークス(G1)は、勝負どころで完璧な立ち回りを見せた2番人気チェルヴィニアとスムーズさを欠いたステレンボッシュで明暗も分かれた。ライバルの手綱を取ったC.ルメール騎手の熟練の手綱捌きが決め手となった印象も残った。
オークスは4枠7番と6枠12番に分かれた両者だが、内外が逆の今回はリベンジを目論む戸崎騎手にとっても、馬群を捌く苦労が軽減される可能性も高そうだ。
その一方、過去のデータ的に7枠15番に入った馬が、グレード制導入以降の日本ダービーで1勝しか挙げられていないというマイナス面もある。
だが、その1頭が1992年の優勝馬ミホノブルボンだった点は勝利のフラグという見方もできそう。何しろ32年前に7枠15番から無敗の二冠を達成した大先輩だからである。
「懐かしいですねえ。外枠からいつも通り逃げたミホノブルボンですが、2番手につけていた16番人気ライスシャワーがそのまま粘り込んで、馬連の払戻が2万9580円の約3万馬券となる大波乱になりました。
両馬は秋の京都新聞杯(G2・当時)で再度直接対決しましたが、このときの馬連は300円でダービーの約100分の1。それだけならともかく、菊花賞(G1)でブルボンの三冠を阻止してしまったことにも驚かされました」(競馬誌ライター)
ジャスティンミラノと戸崎騎手の援護射撃となりそうなミホノブルボンの存在だが、実はもう1頭3戦無敗の馬がいることも思い出しておきたい。川田将雅騎手と初コンビを組むシックスペンスだ。重賞勝ちはスプリングS(G2)のみだが、本馬もまだ底を見せていない素質馬である。
直接対決となる今回は必ずどちらかに黒星がつく。レガレイラをはじめ、コスモキュランダなど、逆転を狙うライバルが多数立ちはだかるジャスティンミラノ。この難関を突破した先には、2020年に無敗の三冠馬に輝いたコントレイルの背中も見えてくる。