昨年はクイーンズウォークとボンドガールを指名!今年最注目は川田将雅と「開幕週にデビュー予定」良血ダノンの“お嬢様”…「POG向き2歳牝馬」厳選5頭!

京都競馬場 撮影:Ruriko.I

 春のクラシックが終わり、今週末からは、2022年に生産された2歳の若駒たちによる新馬戦が始まる。

 この時期の楽しみの一つがペーパーオーナーゲーム(以下POG)だ。仲間内で本格的なドラフトを開催している競馬ファンも中にはいるだろう。

 今回はGJが独断と偏見でPOG向きの牡馬と牝馬をそれぞれ5頭、計10頭を厳選してみた。まずは牝馬編として来年のクラシックを狙えそうな逸材候補5頭をお届けしたい。

 その前に昨年指名した牝馬5頭の成績を振り返っておく(いずれも26日現在)。

●エリザベスバローズ 1戦0勝(3歳未勝利4着)
●クイーンズウォーク 5戦2勝(クイーンC優勝)
●ボンドガール 4戦1勝(ニュージーランドT2着)
●レイナドラーダ 1戦0勝(3歳未勝利12着)
●ニシノコマチムスメ 4戦1勝(2歳新馬優勝)
※()内は主な成績

 5頭のうち2頭は未勝利、2勝したのはクイーンズウォークだけだった。ただ、同馬は桜花賞(G1)とオークス(G1)にも有力馬の1頭として出走。オークスの週までしっかり楽しむことができた。今年こそクラシックで勝てる馬を見抜きたいところだ。

 それでは厳選牝馬5頭をオススメ順に紹介していこう。

●ダノンフェアレディ(父キズナ、母メチャコルタ、栗東・橋口慎介厩舎)

 父は現3歳世代に多くの活躍馬を輩出したキズナ。母メチャコルタからまだ大物は出ていないが、サトノダイヤモンド産駒の兄ダイヤモンドハンズが札幌2歳S(G3)で3着の実績がある。

 すでに6月1日京都の芝1600mで川田将雅騎手を背にデビューを予定。追い切り時計も秀逸で、レースでは1番人気に推される可能性が高そう。初戦で勝利を飾るようなら、2歳女王も視野に入ってくるだろう。川田騎手にとってこの世代の“お嬢様”はこの馬となるかもしれない。

 

●馬名未定(父ロードカナロア、母パールコード、栗東・中内田充正厩舎)

 現時点で馬名が決まっていない点はやや心配だが、半姉にアートハウスがいるこの馬を推したい。重賞2勝の姉と同じ三嶋牧場で生産された本馬は、牡馬勝りの馬体の持ち主。父がスクリーンヒーローからロードカナロアに替わり、よりスピードタイプに出るのは間違いない。距離はやはりマイルがベストだろう。

 姉は3歳秋のローズS(G2)を制したようにやや晩成のイメージもあるが、2歳10月の新馬戦と3歳春の忘れな草賞(L)を完勝している。「馬名未定」と「非ノーザンファーム」というだけで、ドラフトの盲点になるのは間違いない。2歳戦に強い中内田厩舎への入厩となっており、隠し玉の1頭として指名を検討してみるのも面白いだろう。

 

●カネラフィーナ(父フランケル、母ジョイカネラ、美浦・手塚貴久厩舎)

 ノーザン系一口馬主のシルクレーシングが総額5000万円で募集をかけたフランケル産駒。同種牡馬の産駒はソウルスターリングやグレナディアガーズなど2歳戦から活躍する馬も少なくない。すでにゲート試験にも合格しており、早期デビューが見込まれる。

 管理するのはユーバーレーベンやウインマリリン、アユサンを管理したことで知られる手塚厩舎。陣営は短距離での活躍を見込んでおり、桜花賞→NHKマイルC(G1)が来春の目標となりそう。もともと6月にデビュー予定だったが、一頓挫あっていったん白紙に。それでも秋までには初戦を迎えられそうだ。

 

●デアマトローナ(父キズナ、母ホームカミングクイーン、美浦・国枝栄厩舎)

 1歳上の兄がダノンマッキンリーという良血。兄は1400mで3勝しているが、父がモーリスからキズナに替わって距離の融通はもう少しききそう。それでもやはりベストは1600~1800mまでか。

 国枝師は2026年2月に定年を迎えるため、来年が最後のクラシック。いまだつかめていない牡馬クラシックを狙うものの、どうしても牝馬に期待したくなってしまう。すでに宝塚記念(G1)の前日、22日の東京芝1400mでのデビュー予定が組まれている。

 

●サリーチェ(父ドゥラメンテ、母サロミナ、栗東・池添学厩舎)

 兄にサリオス、姉にサラキア、サリエラなど活躍馬が多数いる超良血。兄姉はディープインパクト産駒かハーツクライ産駒のどちらかだったが、本馬はドゥラメンテの仔。これがいい方向に転がれば超大物が誕生してもおかしくないだろう。

 池添厩舎は姉サラキアとサフィラも管理。サラキアは古馬になってから本格化しG1で2着が2回、重賞は府中牝馬S(G2)を勝ったものの、春のクラシックに出走させることができなかった。サフィラも今年のオークスで13着に惨敗。妹にはなんとか牝馬クラシックのタイトルをもたらしたいところだ。順調にいけば、桜花賞とオークスの二冠も視野に入る。


 以上、関西馬3頭、関東馬2頭、計5頭の牝馬を紹介した。この中から来春の牝馬クラシックを制する馬は現れるか。

GJ 編集部

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