昨年はダノンエアズロックを1位指名!今年のドラ1は「福永祐一厩舎×キタサンブラック」の3億円ホース…「POG向き2歳牡馬」厳選5頭!

中山競馬場 撮影:Ruriko.I

 前回の牝馬編に続き、今回はペーパーオーナーゲーム(以下POG)向きの牡馬をピックアップ。来年のダービーまでの1年間でより多くの賞金を稼いでくれそうな5頭を紹介していきたい。

 まずは昨年に指名した牡馬5頭の成績を振り返っておく(いずれも26日現在)。

●ダノンエアズロック 5戦3勝(プリンシパルS優勝)
●シャハザマーン 2戦0勝(3歳未勝利5着)
●ダノンモンブラン 1戦0勝(3歳未勝利9着)
●フォティーゾ 2戦0勝(3歳未勝利2着)
●コルレオニス 6戦1勝(3歳未勝利優勝)
※()内は主な成績

 5頭のうち3頭がダービーデー終了時点で未勝利だった。1年前に「この世代の牡馬は『ダノン軍団の悲願成就なるか』がキーワードになるとみている」と記し、ダノン軍団から2頭を指名したが、ダービーを勝ったのはダノンでも、ダノンデサイル……。“1位指名”のダノンエアズロックは大一番で14着に大敗した。

 それでは今年の厳選牡馬5頭をオススメ順に紹介していこう。

●アスクセクシーモア(父キタサンブラック、母アイムオールレディセクシー、栗東・福永祐一厩舎)

 今年の牡馬“ドラ1”はアスク軍団の超高額馬。父はご存じG1・7勝馬のキタサンブラック、母は米国で26戦10勝(G3・3勝)の好成績を残したアイムオールレディセクシーだ。昨年のセレクトセール1歳部門で、廣崎利洋氏が3億1900万円(税込)で落札し、今年開業したばかりの福永厩舎が管理する。

 同馬を高く評価した理由の一つが、社台ファームで生産された関西馬だったこと。社台ファームは来月1日に新たなトレーニングセンターを三重県の鈴鹿市に開業予定。栗東から約1時間というアクセスの良さに加えて、1000mを超える直線坂路を備える。この“秘密兵器”もアスクセクシーモアと福永厩舎を後押ししてくれるのではないか。

 

●ジャスタパーティー(父モーリス、母キャリコ、栗東・杉山晴紀厩舎)

 続いてはノーザンファームが生産したモーリス産駒のジャスタパーティー。母キャリコは現役時代に5戦して未勝利に終わったが、母の母は名繁殖牝馬のモシーン。つまり、プリモシーンやダノンエアズロックの近親ということになる。

 そして、何といっても魅力は馬主が藤田晋氏という点。短い馬主キャリアながら『ウマ娘』パワーで国内外の重賞を次々と制している。1億4300万円(税込)で競り落とした同氏の相馬眼にかけてみたい。

 

●バズアップビート(父エピファネイア、母ビートマッチ、栗東・友道康夫厩舎)

 先日のダービーにジャスティンミラノを送り込んだ友道厩舎。惜しくも2着に敗れたが、やはりこの厩舎から牡馬1頭は押さえておく必要があるだろう。キャロットファームが総額5000万円で募集をかけたエピファネイア産駒を指名しておきたい。

 すでに5月上旬にゲート試験をパスしており、早期デビューが見込めそう。誕生日が4月29日とやや遅いが、3歳春にかけて急激な成長があってもおかしくない。

 

●ウィンターベル(父バゴ、母ノチェブランカ、美浦・木村哲也厩舎)

 イクイノックスを始め、ここ数年、毎年のようにクラシックで活躍馬を輩出している木村厩舎。同厩舎から6月1日の2歳新馬(東京芝1600m)でデビューを予定しているのが、バゴ産駒のこの馬だ。もちろん鞍上にはC.ルメール騎手を予定している。

 祖母ナイトマジックはドイツでG1を2勝した名牝。その産駒にはダービーで4着したグレートマジシャンがいる。マイル戦でのデビューとなるが、狙いは皐月賞(G1)よりダービーとなるか。まずは今週末のレースでお手並み拝見だ。

 

●ポッドドンナー(父サートゥルナーリア、母エピストロフィー、栗東・辻野泰之厩舎)

 最後は新種牡馬から1頭、現役時代にホープフルS(G1)と皐月賞を制したサートゥルナーリアの産駒を指名する。生産したのは北海道・浦河にある市川ファームで、年間の生産頭数は15頭にも満たない小規模牧場だ。それでも、これまでにホッコータルマエとビッグサンデーという2頭の重賞ウイナーを輩出している。

 POGドラフトでは全くノーマークの存在となりそうだが、管理する辻野調教師が角居勝彦厩舎の調教助手時代に手掛けたのが本馬の父サートゥルナーリアだった。2019年のダービーで断然人気に支持されながら、4着に敗れた悔しさを調教師として晴らせるか。

 以上、関西馬4頭、関東馬1頭、計5頭の牡馬を紹介した。誰もが指名するであろうアーモンドアイの仔アロンズロッドをあえて軽視し、大穴候補を含めたがこれが吉と出るか凶と出るか……。今から1年後の答え合わせが楽しみだ。

GJ 編集部

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