馬券率「100%」2歳女王アスコリピチェーノ姉VS復活のガストリック! 異例の好メンバー集結の関越Sが激熱
土曜新潟のオープンに異例の好メンバー集結
JRAは今週からの2週間が新潟と札幌の2場開催。新潟では暑熱対策として、5Rと6Rの間に約3時間半の中休みが設けられる。
日曜には新潟でアイビスSD(G3)、札幌ではクイーンC(G3)の2つの重賞が行われるが、土曜新潟の関越S(OP、芝1800m)も要注目の一戦だ。オープンクラスながら、かなりの好メンバーが集結した。
1番人気が予想されるのは、3勝クラスを勝ち上がったばかりのアスコルティアーモ。1歳下の妹が昨年の2歳女王アスコリピチェーノという良血で、これまで7戦して「4-1-2-0」という成績が示す通り、堅実な先行力を武器に大崩れしていない。昇級初戦にはなるが、5戦4勝と得意にする1800m戦なら即通用する可能性は高いだろう。
他には、2015年の桜花賞2着馬クルミナルを姉に持つセレシオンや、2歳時にクラシック候補に名前が挙がったこともあるトゥデイイズザデイなども出走予定。異例の“メイン7R”は翌日のアイビスSDに負けず劣らずの熱気を帯びるかもしれない。
また、同レースには長期休養明けの素質馬2頭もスタンバイしている。
無念の大器ガストリックが久々の登場
1頭目は、2戦2勝で挑んだ22年のホープフルS(G1)で4番人気に推されたガストリック(牡4歳、美浦・上原博之厩舎)。陣営も無敗でのG1制覇を狙っていたが、いいところなく16着に敗れた。
あれから1年7か月、屈腱炎で休養を強いられていたガストリックは、5月下旬に美浦トレセンへ帰厩すると、じっくりと調整されてきた。デビュー2戦目の東京スポーツ杯2歳S(G2)で、前年の覇者イクイノックスの勝ちタイムを0秒4も上回る好時計で駆けた逸材が、待望の実戦復帰を迎える。
そしてそのガストリックよりもさらに長い2年2か月のブランク明けとなるのがアルビージャ(牡6歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。
こちらは1歳下の弟が皐月賞馬のジオグリフという血統。所有するサンデーレーシングの募集総額4000万円は、弟の3200万円を上回っており、デビュー当初から期待値の高い1頭だった。
3歳春に新緑賞(3歳1勝クラス)をレコード勝ち、4歳春には3勝クラスで後のジャパンC(G1)勝ち馬ヴェラアズールに完勝するなど大器の片鱗を覗かせていた。ところが函館記念(G3)を目前に控えた4歳の夏にこちらも屈腱炎を発症。無念の戦線離脱を強いられた。
今回の舞台は重賞ではないものの、2年越しとなるオープンクラスの一戦でどんな走りを見せてくれるか。追い切り本数を重ねるごとに動きも良化しており、いきなりの好走があってもおかしくない。
長期に及ぶブランク明けでいきなり好走できるほど、現実は甘くはないかもしれない。それでもかつての有望株が顔をそろえる関越Sは見逃し厳禁の一戦となりそうだ