森秀行厩舎「新馬4連勝」の快進撃!「ブリーダーズCに行きたい」BCクラシック挑戦フォーエバーヤングの帯同馬に名乗り?
森秀行厩舎の勢いが止まらない!
昨年、短期免許で参戦したD.レーン騎手が、2歳新馬で5戦5勝の大活躍だったことを覚えているだろうか。
結局、無敗のまま短期免許期間を終えた若きオーストラリア人に改めて絶賛の声が集まった一方で、騎乗馬がすべて1、2番人気だったこともあって「馬に恵まれた」という声もあった。
では、こちらはどうだろうか。実は関西の森秀行厩舎が、今年の2歳新馬戦で現在4連勝中なのだ。
3日、新潟競馬場で行われた3Rの新馬戦は、まさに今の森秀厩舎の勢いを象徴するようなレースだった。単勝1番人気に推されたシンビリーブは、スタートを決めると難なく2番手から流れに乗った。鞍上の松山弘平騎手が「終始余裕があって、強いレースぶりでした」と絶賛した通り、最後の直線は独壇場。終わってみれば2着馬を5馬身突き放す圧勝劇だった。
この走りには百戦錬磨の森秀調教師もご満悦。すでに先週の新馬戦でジャスパーディビネとエコロアゼルがデビュー勝ちしているが「これが一番良かった」と自信があったようだ。
さらに、その約30分後に行われた新潟4Rの新馬戦でも、ハナに立ったシンフォーエバーが後続を寄せ付けずに勝利。鞍上の戸崎圭太騎手が「すごいフットワークが良くて、軽い走りをする」と称賛する期待馬がデビュー勝ちを収め、森秀厩舎は先週と今週で新馬戦4勝の荒稼ぎ。出走機会4連勝となった。
シンエンペラーとはひと味違う「シン」?
「シンビリーブ、シンフォーエバーは今年の日本ダービー(G1)で3着したシンエンペラーでお馴染みの藤田晋オーナーの所有馬。シンエンペラーの『シン』は映画の『シン・ゴジラ』と一緒で新・皇帝という意味だったのですが、この2頭は人名……おそらくは藤田晋さんの『晋』が由来ではないでしょうか。今後は冠名のようになるかもしれませんね。
森秀厩舎といえば、一昨年のニュージーランドT(G2)でオーナーに初重賞勝利をもたらしたジャングロに代表されるように、藤田オーナーが最初に馬を預けた厩舎としても有名です。海外志向という点も気が合うようですし、これからも競馬ファンを楽しませてくれそうです」(競馬記者)
実際に、米国のOBS社マーチセールにおいて約1億2000万円で競り落としたシンビリーブについて、森秀調教師は「(米国の競馬の祭典)ブリーダーズCに行きたいと思って買った馬」と高い期待をかけている。
藤田オーナーの所有馬と言えば、すでに矢作芳人厩舎のフォーエバーヤングがブリーダーズCクラシック(G1)挑戦を表明。場合によっては、シンビリーブが遠征の帯同馬ということになるかもしれない。