武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
アサクサゲンキで幸先良く小倉2歳S(G3)を制すと、グレイスフルリープと挑んだ韓国のコリアスプリント(G1)は韓国初騎乗初勝利の快挙を達成。コリアC(G1)でも2着に食い込み、「こんなに盛り上がっているなら、また行ってみたいなあというのが正直な感想です」と韓国の競馬ファンに”再会”を約束した。
さらに秋のG1戦線が開幕した10月、武豊騎手は自身が持つ数々の前人未到の大記録に、また1つ大きな勲章を加えた。
2013年のデビュー戦で手綱を執って以来、約4年の付き合いがあるスマートレイアーが今年一杯で引退するとあって「最後に一花咲かせてやりたい」と同日に行われた南部杯(G1)の騎乗依頼を断ってのコンビ結成。”絆”の力で勝ち取った京都大賞典(G2)は、武豊騎手にとって通算100勝目という区切りのG2勝利だった。
また、宝塚記念の惨敗から復活を期すキタサンブラックで挑んだ天皇賞・秋も、ことさら大きな勝利となった。武豊騎手が後に「伝説の馬場でした」と語るほどの不良馬場で、サトノクラウンとの叩き合いを制して勝利。スタートで出遅れながらも、冷静にインを立ち回った武豊騎手のエスコートは「神騎乗」と絶賛された。
11月、12月編 武豊不倫「フライデー」されるも思わぬ救いの手が……!
キタサンブラックの復活勝利により、再び競馬の主役に躍り出た武豊騎手。だが11月には、競馬だけでなくワイドショーでも主役となってしまう。
事の発端は11月10日に発売された『フライデー』(講談社)に、武豊騎手とキャスターの小浦愛との「熱烈キス写真」が掲載されたことだ。記事中ではその後、取材班が武豊騎手の自宅まで押しかけ、妻の佐野量子まで取材に応じる事態に発展。日本を代表するカリスマ騎手の不倫疑惑に競馬界のみならず、世間が激震した。
これで精神的なショックを受けたのか、武豊騎手は当週の調教中に落馬負傷。スマートレイアーと挑むはずだったエリザベス女王杯(G1)を始めとした、週末の騎乗依頼をすべてキャンセルするという異例の事態となった。
「精密検査の結果は『今週無理をすると後々まで後遺症が尾を引く可能性があります』という診断。多くの関係者、ファンの皆さんにご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げなければなりません」絶好調から一転、どん底に突き落とされた”時の人”は、静かにそう謝罪する他なかった。