【徹底考察】みやこS(G3) ラニ「この馬は間違いなく偉大なチャレンジャーだ。だが、『日本』で本当に強いのか、それとも……」


 これまでのキャリアの中で一度も逃げたことがなく、前走のシリウスS(G3)でも上がり最速を記録していたように、常に後方から競馬をしていたミツバの大逃げに場内がどよめいたが、誰も積極的に追いかけようとはしない。

 4コーナーを回ったところで集団のペースがようやく上がるが、それでもミツバのリードはまだ7馬身はあった。アポロケンタッキーは乱ペースに伸びを欠き、ラニも大外に持ち出されるも加速に時間を要している。

 200mを切ってオリオンザジャパンが集団から抜け出したが、まだ5馬身ほど前にミツバが独走している。じょじょに差が詰まるが、後方から追い上げたラニが3番手に浮上したところで、最後はミツバが悠々とゴールした。ゴール後は、横山典騎手の奇襲を絶賛する拍手に包まれた。

 上がり最速は2着のオリオンザジャパンに譲ったが、上がり2位を記録したラニ。約半年ぶりの復帰戦、日本でのオープン実績がほぼない中で55㎏のハンデを負っての3着は上々の結果といえるかもしれない。

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