【徹底考察】みやこS(G3) ラニ「この馬は間違いなく偉大なチャレンジャーだ。だが、『日本』で本当に強いのか、それとも……」
今週は今のところ関西地方に雨の気配はなく良馬場が濃厚。だからこそラニとしては、仮に後方からの競馬になったとしても、道中である程度のポジションまで早目に押し上げたいところだ。
その上で実際にラニは早めの進出、つまりは「まくりの競馬」を行った経験がある。1つはヒヤシンスSで、もう1つがベルモントSだ。これらの結果は対象的で、ヒヤシンスSは早目に動いた分、直線で伸びを欠いて失速。対してベルモントSでは最後まで伸び続けて、しぶとく3着に粘り込んでいる。
ヒヤシンスSの体調面や馬体重が本物でなかったことを考慮するべきか、それともアメリカのベルモントパークのダート2400mという特殊な条件だからこそ、ラニのまくりが決まったのか。判断は難しいが、少なくともベルモントSのような走りができれば、ここでも好勝負は可能だ。ただし、積極性を欠いた場合は、前走と同じく「後方から良い脚を使ったが届かなかった」競馬になる可能性が高い。そして、それによって前走よりもさらに着順を落としてしまう可能性はもっと高いといえるだろう。
(監修=下田照雄(栗東担当))