田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる

田辺裕信騎手 撮影:Ruriko.I

 陣営が確勝を期した舞台で思わぬ足踏みをしてしまった。

 24日、日曜中山8Rのミモザ賞(1勝クラス)は、最後の直線で最後方から前の馬を一気に呑み込んだ3番人気エセルフリーダが快勝。1番人気に推されたニシノティアモ(牝3、美浦・上原佑紀厩舎)は2着に敗れた。

 本馬はフェアリーS(G3)で5着に入った実力の持ち主であり、牡馬が相手だった前走のフリージア賞(1勝クラス)を5着に敗れていたものの、牝馬限定戦のミモザ賞で一枚上に評価されたのも頷ける。陣営としても負けられないメンバー構成だったかもしれない。

 条件的にも芝2000mの距離で7頭立ての3番枠と絶好。あとは主戦を任される田辺裕信騎手が、道中でいかに不利を受けることなく勝利に導けるかに懸かっていただろう。

7頭立てのレースでまさかのアクシデントが発生

 しかし、「好事魔多し」とはまさにこのこと。

 好スタートを決めて2番手につけたニシノティアモだが、田辺騎手が徐々にポジションを下げていったこともあり、勝負どころの3~4コーナーに差し掛かった頃には後ろから2番手まで後退。最後の直線でも外から追い上げた勝ち馬が壁になる格好で追い出せず……。その後何とか進路を確保して猛追したが時すでに遅し。結果的に脚を余す格好となり、田辺騎手にとっても悔いが残る騎乗だったのではないか。

「この前は結構力んだ競馬だったので、引きずらなければいいなと思っていましたが、雰囲気は良かったです。道中意識されていてプレッシャーがありましたが、馬は気負わず走ってくれました」

 田辺騎手が痛恨の敗戦をそう振り返ったように、消極的に映った騎乗の背景には、行きたがるパートナーの折り合いに苦心した前走の敗戦が脳裏に過った可能性もある。

 ただ、仮にそれが控える競馬を試みた一因だったとしても、7頭立てのレースで“八方ふさがり”のような状況に陥って行き場をなくしてしまったのでは、本末転倒といわれても仕方がない。こちらについては、田辺騎手の騎乗ミスに映ったファンも少なからずいたようだ。

 この件は「乗り替わり」を視野に入れた一部のファンの声だけに留まらず、ニシノティアモを所有する西山茂行オーナーも、自身のSNSにて「わしもそう思う。😓」と理解を示したのだから穏やかではない。この発言を目にしたファンからも賛同する声や田辺騎手にもう一度チャンスを与えて欲しいという声も見られた。

「確かに田辺騎手のポジション取りに拙いところはありました。ですが4戦続けて愛馬の手綱を任せているということは、同騎手に対する西山オーナーの期待の表れともいえるでしょう。

西山オーナーによると、レース後には田辺騎手から謝罪もあったみたいですよ。SNSやブログなどで所有馬の情報を発信しているように、サービス精神が旺盛なオーナーでもあります。色々と勉強になることも教えていただけるので、競馬ファンなら要チェックです」(競馬誌ライター)

 レース直後は「何やってんだよー。7頭立てで前が壁になるなよ」と発信した西山オーナーだが、「もう田辺で勝たなくては気が済まない」「ここで騎手を変えるのは馬主西山茂行の主義に反します」「田辺と一緒に表彰台に乗りたいだけです」と、次走でもニシノティアモと田辺騎手とのコンビを即決したことをブログで知らせてくれた。こういった懐の深さもファンの支持が集まる理由のひとつだろう。

 翌25日の夜には、磯山さやかのグラビアに「やられた。これ見たら眠れなくなった」と興奮を隠せない様子だった西山オーナー。ニシノフラワーやセイウンスカイなどで知られる超大物馬主でありながら、競馬ファンと気さくに交流しているだけに、ファンも増える一方。今後も目を離せない存在だ。

GJ 編集部

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